今やAWS(アマゾン ウェブ サービス)は、Web系のフロントエンドシステムから業務アプリケーション、ビッグデータの活用など、幅広いサービスを展開しています。企業としてもこの便利なAWSをどんどん利用していきたいところですが、やはり気になるのは利用料。

「AWS利用時の見積りはどれくらいになるか?」「お得に利用する方法はないかな?」、そんな方のためにAWS利用の上手な見積り方と、お得に利用するためのポイントを解説しましょう。

さまざまなサービスと料金体系

仮想サーバー環境の「Amazon EC2」、ブロックストレージの「Amazon EBS」など、AWSのクラウドサービスは、今や70種類を超えています。料金体系は従量制を採用しており、サービスを利用した分だけ料金を支払う仕組みです。追加コストや解約料金もなく、必要な分を必要なだけ使えるので、利用状況に応じて柔軟に対応できるのもAWSの魅力だといえます。

実際にAWSでサービスを利用すると、どのような構成でどのくらいの費用になるのかが気になりますよね。そんな方の参考になるように、見積り例をご紹介しましょう。

見積り例1.バックアップ

  • Amazon S3:月額$2.50
  • データ転送:月額$13.86

見積例1.png

こちらは、万が一のためにクラウド上でバックアップしておくための環境。バックアップ用のストレージ「Amazon S3」に合計100GBのファイルを保存していた場合の金額に加え、月間 100 GB 分のデータをダウンロード(データ転送OUT)した場合の見積り例です。合計で月額$16.36となります。なお、ファイルのアップロード(データ転送IN)には料金がかからないのがS3の特徴です。

見積り例2.ファイルサーバー

  • Amazon EC2 リザーブドインスタンス
  • Amazon EBS
  • Amazon S3
  • Amazon VPC
  • AWSサポート(ビジネスプラン)

見積例2.png

一方こちらは、AWS上でファイルサーバー環境を構築するときの構成例です。EC2のコンピューター最適化インスタンスc4.largeを1年分前払いで購入しファイルサーバーとして利用します。1TBのブロックストレージ(EBS)、バックアップ用のストレージ(S3)に加え、AWSの仮想プライベートネットワーク(VPN)と社内ネットワークをセキュアにつなぐためVPN接続を利用。さらにビジネスプランのサポートを付けます。料金は、インスタンスの予約金$1,606.62と月額$369.16の見積りです。

コストを抑えるためのポイント

次は、そんなAWSを賢くお得に利用するための方法をご紹介しましょう。これらを上手く利用することでコストを抑えることが可能です。

使用しない時間は停止する

システムによってはサービス提供時間が限定されているものもあるかと思います。EC2はサーバーを起動している時間分だけ料金が発生しますので、使わない時は電源を落としておくことでコストが抑えられます。例えば業務時間しか利用しない社内システムは夜間帯にサーバーの電源を切っておく、逆に夜間にバッチ処理をしたい場合は、その時間だけサーバーが起動するようにしておきます。また、マネージドサービスを組み合わせて利用することで、そもそもサーバーを持たない設計にすることも可能です。

リザーブドインスタンス

リザーブドインスタンス(RI)は、1年や3年単位での長期契約のこと。リザーブドインスタンスを利用すれば大幅に割引できるため、長期的にAWSを利用する予定ならおすすめです。

すべて前払い、一部前払い、毎月の支払いの3パターンがあり、この順に割引率が高くなります。

上手に利用するためには?

AWSはとにかくサービスや機能が多いため、自分に合ったサービスを選ぶのはとても苦労します。しかしAmazonには、そんなときに活用したいサービスがあるのでご紹介しましょう。

AWSコンサルティングパートナーへ相談

自分たちに合ったサービスが分からない場合は、AWSに詳しい人に相談するのが一番ですよね。「AWSパートナーネットワーク」では、コンサルティングパートナーと呼ばれる企業が登録されており、AWSの導入支援や運用方法について相談することができます。

簡易見積ツールの利用

どれくらいの予算になるのかをイメージできないと、導入の検討もしにくいでしょう。そんなときに便利なのが「AWS Simple Monthly Calculator」と呼ばれる簡易見積ツールです。このツールを活用すれば、いろいろなプランとその料金を見積もることができます。

【AWSでビジネスを開始したい方向け】パートナーになるメリットは?

AWSには、AWSパートナーネットワーク(APN)というパートナープログラムが存在します。APNは複数の企業が参加するコミュニティで、APN内では企業同士の技術支援やマーケティング支援などが行われています。APNへの参加することで、企業同士の繋がりを強化したり、ビジネスチャンスを増やしたりすることも可能です。また、APN内では、基礎研究の事業化に向けて研究を促進させる投資(PoCファンド)も行われており、こちらもAWSを利用する企業にとっては魅力といえるでしょう。

AWSの活用は企業の発展につながる!

AWSの利用は、ウェブサービスやインターネットビジネスを主軸とした会社をはじめ、企業によっては必要不可欠といっても過言ではありません。そんなAWSをお得に利用することは、会社全体のコスト削減・コスト最適化に繋がります。AWSを賢く上手に活用し、企業の発展につなげましょう。

参考: