AWSでは、さまざまなサービスを利用しWebサイト構築が可能です。今回はWebサイト構築に使えるAWSの以下3つのサービスをご紹介します。

  • S3
  • Lightsail
  • EC2

1. S3で静的サイトを構築する

動的サイト / 静的サイト とは?

アクセスするたびにWebページを作成して表示するWebサイトを【動的サイト】と呼びます。

(例:Facebook, Twitter のようなWebサイト)

一方、あらかじめ用意されたコンテンツを表示させるWebサイトを【静的サイト】と呼びます。

各サイト以下のようなメリット・デメリットが存在します。

Webサイト種類 メリット デメリット
動的
  • アクセスした人ごとにWebサイトの形を変えることができる。
  • CMSなどを用いれば更新などが簡単。
  • 表示が遅く、サーバの負荷が高い
静的
  • 表示が早く、サーバの負荷が軽い。
  • 自動更新できない。
  • HTMLファイルの編集が必要なため更新が容易ではない。

AWSではどちらのWebサイト構築も可能ですが、静的サイトであればS3の利用が可能です。

S3とは?

s3_icon.png

S3とは、Amazon Simple Storage Service のことで、AWSを用いたインターネット用のストレージサービスです。

耐久性に優れ、拡張性の高いクラウドストレージで、バックアップや冗長化はAWSがマネージドサービスとして提供しているため、自身で管理する必要はありません。

また、アクセス管理やログの取得もS3コンソールからの選択で、簡単に実施することができます。

S3はストレージサービスのため、サーバ側での処理やデータベースとの通信などが発生する動的サイトはサポートされていませんが、静的サイトの構築は可能です。

S3でWebサイト構築

S3でのWebサイト構築は、HTMLファイルをアップロードして以下の設定を実施すれば簡単にWebサイトの公開が可能です。

  1. S3にバケット(コンテンツを保存する場所)を作成し、コンテンツをアップロードします
  2. 作成したバケットをホスティングで利用するよう設定します
  3. インターネット上からアクセスできるようアクセス権限を修正します

これだけで、S3のプロパティでリンク先のURLを確認できます。これで作成したWebサイトにインターネット上からアクセスが可能です。

s3_website.jpg

注意点

独自ドメイン(自分が取得したドメイン 例:crosshead.co.jp のような)を利用してアクセスさせたい場合、Route53の設定が必要となります。

※Route53とはAWSが提供するドメインネームサービス(DNS)です

また、S3はオンラインストレージサービスのため、サーバにSSH接続などはできず、サーバを構築して運用したい場合の利用には向きません。

2. Lightsailで CMSを簡単に構築する

CMSとは?

CMSとは、Content Management Systemの略で、Webサイトの管理・更新ができるシステムのことをいいます。

CMSを利用することで、HTMLやCSSなど、Webサイト構築に必要な専門知識がなくても、Webサイトを運用することができます。

代表的なCMSには、WordPress や、Joomla!などがあります。

CMSは、データベースやPHPなどのプログラムを用いている動的サイトとなっています。

LightSailとは?

Amazon Lightsail は、AWSのなかで最も簡単に仮想サーバを構築できるサービスです。

管理画面から数回のクリックで、SSDベースのストレージ、DNS管理、固定IPが事前設定された仮想マシンを起動でき、その際に好きなOS・開発環境・アプリケーションを選ぶことができます。

料金は月額で発生し、起動させるマシンのスペック・データ転送量によって定額となっています。

LightsailでWebサイトの構築

Lightsailを利用すれば、わずか数クリックでCMSも入った状態でサーバが起動され、インターネット上からはグローバルIPアドレスにてアクセスが可能です。

  1. インスタンスの作成をクリック
  2. 利用するリージョン・ゾーン、OS、アプリケーション、サービスプランを選択し、作成をクリック

作成~構築まで上記の数クリック作業のみで、数分程度でサーバ構築が可能です。

注意点

構築は簡単ですが、IAMのロール(AWS リソースへのアクセス制限などを行うサービス)の割り当て、IPアドレスごとのアクセス制限などの細かなセキュリティ設定や、利用する機器のスケール変更などは準備されていません。

また、サーバ、ロードバランサ―ともに、月額での提供であったり、サーバを停止しておいても料金が発生するため、稼働時間によって料金が発生するサービスよりも割高になる可能性があります。

3. EC2でWebサイトをカスタマイズ

EC2とは

ec2_icon.png

Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) は、仮想コンピューティング環境を利用できるサービスです。

マシンイメージ、CPU、メモリ、ストレージ、ネットワーキングキャパシティーなど、様々な構成を自身で選択して構築が可能です。

また、利用するリソースの物理的な場所、ネットワーク、ファイアウォール機能なども自由に設定することができるため、欲しい環境をカスタマイズして構築することができます。

EC2でWebサイト構築

簡単に書くと以下の設定で構築が可能です。

  1. インスタンスの作成
  2. セキュリティグループをHTTP/HTTPSでアクセスできるように設定
  3. Webサーバソフトウェア(Apacheなど)をインストール
  4. 必要に応じてPHPやCMSなどをインストール

また、上記のほかにも、データベース、ロードバランサー、バックアップ設定、監視設定など、必要に応じて設定することができます。

注意点

自由な反面、すべて自分で環境を設定しないといけないため、Webサイト構築のための専門知識が必要となります。

4. まとめ

Webサイト構築に使える3つのサービスをご紹介しました。

上記で説明した内容から、各サービスごとに以下の用途での使用がおすすめです。

  • S3 → 静的サイトでの利用。
  • Lightsail → 初心者、検証利用、直ちに利用したい人向け。
  • EC2 → さまざまな設定をしたい構築経験者向け。

また、Webサイト構築に関しては、AWS公式の構築学習サイトで学習が可能ですので、どのサービスが自身の希望に最適か判断する材料として、ご覧いただくのがおすすめです。

AWS での構築の学習:ウェブサイト