RPAはオフィス業務の効率化が図れるとても便利なツールですが、大きく「テンプレート型*」と「開発型*」という2つのタイプに分けて考えることができます。(*注:株式会社イーセクターによる呼称。以下同様) 今回は、実際にRPAの導入を検討している方のために、RPAの種類について解説しましょう。

「テンプレート型」のRPA

「テンプレート型」のRPAは、テンプレートを用いることで比較的容易に自動化が可能なRPAです。オペレーションの自動化にはさまざまな手法が存在しますが、典型的なRPAであるテンプレート型には「ルールベース」、「マクロ」、「スクリプト」が使われています。ルールベースは処理手順をルールとして登録したもの、マクロは複数の命令をセットにして定義したもの、スクリプトは簡易的なプログラムのことです。テンプレート型は、これらを利用することにより、複雑なプログラミングなしで自動化することが可能。そのため利用者自らが業務の自動化を手軽に実現できる点で人気が高く、市場のRPAツールの大部分を占めています。

テンプレート型RPAのメリット

テンプレート型のメリットは、プログラミングが不要という点にあります。つまり、専門知識がなくても利用できるので、プログラマーがいない企業でも簡単に導入することができるというわけです。

テンプレート型RPAのデメリット

テンプレート型は自動化が容易ですが、その反面、柔軟性に欠けるところがデメリットといえます。テンプレートが提供された単純作業であれば対応できますが、作業が複雑化すると対応できないことも出てくるでしょう。どこまで適用可能か、どこまでカスタマイズできるかなどは、ツールに依存することになります。またテンプレート型のRPAは、動作環境がWindowsに限定されるといった、動作環境に制限があることも多いのが事実です。

「開発型」のRPA

「開発型」のRPAでは、汎用的プログラミング言語とAPIを利用して自動化を行います。APIとは、アプリケーションプログラミングインタフェースのことで、本来は複雑なプログラミングが必要な処理を、簡易に実現できるようにしたもののこと。開発型はテンプレート型に比べ、どのような違いがあるのかをご紹介しましょう。

開発型RPAのメリット

テンプレート型には、適用範囲や動作環境に限界があります。一方、開発型は簡易なプログラミングを用いるため、複雑な処理にも対応できるのが特徴です。もちろん、業務に合わせて柔軟にカスタマイズすることもできます。自動化できる業務の範囲は大きく広がり、動作環境の制限も少ないでしょう。

開発型RPAのデメリット

開発型RPAでは、業務システムの開発とくらべると簡易とは言え、ある程度のプログラミング知識が必要となります。そのため、社内に専門知識を持つ人材がいない場合、新たに育成するか、専門業者に依頼する必要があるでしょう。

RPA選びのポイント

「テンプレート型」と「開発型」の違いはご理解いただけたでしょうか。実際にRPAの導入を考えている方も多いと思います。しかし、単純にRPAを導入しようとしてもうまくいきません。RPAを導入すると、業務の流れや方法が大きく変わる可能性もあります。次にRPAを選ぶ際のポイントをご紹介しましょう。

RPAの用途を明確に

RPAを何に使うかを明確にしましょう。どのような業務で、どのような作業をRPAで自動化するかを明確にすれば、RPAの選択肢も自然としぼられます。

企業の環境を把握

予算の都合やプログラマーの有無など、企業の環境も把握しておきましょう。そして本当に対応業務をRPAに任せられるかの検討も必要です。仮にRPAによって作業の一部を高速化できても、他の業務が終わらないと次へ進めないといったケースでは、高速化するメリットがありません。

作業担当者の再配置

RPAは人間が行なう作業を自動化するので、その作業の担当者は原則として不要になります。人件費抑制のためにRPAを導入する企業は多いですが、導入前にしっかりと作業担当者の有効活用法を考えておきましょう。具体的には、より付加価値の高い業務への再配置などが挙げられるでしょう。

自由度の高い開発型RPA「ROBOWARE」

最後に、おすすめの開発型RPAツールをひとつご紹介しましょう。「ROBOWARE」は「Ruby」、「JAVA」、「C#」、「PHP」などの汎用プログラミング言語をつかって業務の自動化が実現できるRPAで、APIも豊富に提供されています。ソフトウェアロボットの開発・実行はもちろん、自動化処理の管理も行なえます。画面表示された文字を、表示位置を特定することなく認識したり、複数のPC間で動作連携を行ったりなど、自由度が高く扱いやすい開発型RPAツールです。

RPAツール選びは慎重に!

RPAの導入は既存業務に大きな変化をもたらし、大幅な効率化を実現できる可能性があります。一方、RPA選びに失敗すると、それまで進めてきた業務効率化が急速に行き詰まったり、さらに代替RPAの適用となると、大きな手戻りや再投資が発生します。後で「こっちの方が良かった!」とならないよう、導入後の利用シーンや、1~2年後を見据えた利用範囲の拡大までイメージして慎重に選びましょう。

参考: