貴社の働き方改革は進んでいますか? ワークライフバランスの適正化のほか、働き方改革には「労働者の不足への対処」も目的の1つにあり、さらに「ライバルとの競争激化」を乗り越える手段でもあります。「できれば改革したい」ではなく、積極的に働き方の改革を推進しなければなりません。今回は、そうした働き方改革を画期的に進める仕組みを紹介します。それはRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)です。

RPAの目指すもの

耳慣れない方もいると思いますが、RPAは「Robotic Process Automation」の略で、ロボティックという言葉が示すように、ロボットによる業務の自動化です。すでに生産工程ではFA(ファクトリーオートメーション)に代表されるロボット化や自動化は当然のように推進されてきました。RPAがこれまでと異なるオートメーションであるのは、その対象が工場などの生産現場ではなく、ホワイトカラーの社員が働くオフィスであることです。

RPAの目的

RPAは人がコンピューターを使って行なうオフィス事務作業を、ソフトウェアによって自動化する技術です。ひと言で表現すれば「ソフトウェアロボット」といえるでしょう。オフィス事務の自動化の具体例としては、これまでは人が行なっていた大量の伝票処理をソフトウェアに代替させることが該当します。社内外から紙や電子帳票で廻ってきた伝票は、その数値を経理スタッフがもう一度経理用のシステムに入力しています。この過程で外部への支払いが発生すれば、また別の伝票を起こさなければなりません。これらはこれまでは専門スタッフが介在しないと処理できなかった工程です。この「専門スタッフの手や目」を、そっくりソフトウェアに代替させる仕組みがRPAです。

RPAで実現できる5つの大きな効果

もし伝票処理が自動化できれば、事務スタッフの人数は少なくて済むことは容易に想像がつくでしょう。それだけではなく、RPAはコンピューターの特性を活かし、人の能力を超えた作業を実現できるところに真価があります。その導入効果をまとめたのが次の5つです。

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人員の省力化の次に注目できるのが、作業のノンストップ化やミスの低減でしょう。RPAは事務などの処理速度を高め、歩留まりを低下させることができるのです。

RPAで手に入れられる本当の価値

RPAによる得られる効果は、実はこれだけではありません。効率化に注ぐ2次的な導入効果として、目に見えない価値を生むのです。

外部(対顧客)への価値

間接的な効果ですが、申込用紙の処理を例にとると、RPAを活用して深夜でも処理を自動的に行なうことで、決済や商品発送の期間を短くすることができます。また、作業ミスもないため顧客からの信頼感が高まります。つまり、CS(顧客満足度)が向上し、ライバル企業との差別化が図れることになるのです。結果として売上の拡大となって還元されるでしょう。

内部(対社員)への価値

ビジネスパーソンの多くは、決まりきった定型書類の作成やその処理に多くの時間を取られ、新規の営業開拓や商品の企画など、価値ある仕事の時間が限られたものになってしまっています。ルーチンワークやバックオフィス業務をRPAに代替させることで、社員はより付加価値の高いコア業務に集中でき、人員の再配置など適材適所の実現や、新規ビジネスに大きくかじを取れるような人材的な余力を作ります。RPAの導入の本当の価値は、実はここにあるのです。

競争力のある企業へ

RPAはオフィス業務の効率化と合理化を実現するのみならず、最終的には企業の競争力を高めることに貢献します。「働き方改革」も、残業削減や過労防止だけでは企業の競争力は高まりません。改革の結果、ワークライフバランスと、将来に向けた生産的な労働環境の2つが確立されなければならないのです。RPAはまさにこの目的にかなったシステムあるといえるでしょう。

参考: