オフィス業務効率化の手段として近年注目を集めているRPA。日本企業の間でも急速に普及が進み、実際にRPAの導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。そんなRPAについて、現在のトレンドから今後のトレンド予測までを解説します。

RPAとは?日本におけるRPA

RPAは「Robotic Process Automation」の略で、文字どおりロボットによって業務の自動化を行うことをさします。工場の生産ラインで動いている機械もロボットによる自動化ですが、一般にRPAが対象とするのは、ホワイトカラーのオフィス業務の自動化です。従来では自動化が煩雑で、自動化の実現には工数をかけて、かなりの作り込みが必要でしたが、認識技術の向上により、これまでに比べ格段に容易に、かつ安価に業務の自動化が実現できるようになりました。

日本企業も続々と参入

RPA産業の本場はアメリカですが、日本においてもRPAの需要が高まり、続々と企業が参入しはじめています。クロスヘッドが取り扱う「ROBOWARE」もそのひとつ。ROBOWAREは人間がパソコン上で行う操作を代行することが可能な、自由度の高いRPAです。

発展途上ゆえの課題も多い

RPA市場は、今まさに発展途上だといえます。RPA導入を見据えて動き出した企業もありますが、発展途上であるがゆえに課題も多いのが現状です。たとえば、「手書きの文字の理解」。企業が扱う書類には、領収書や履歴書、受発注関連の書類など、さまざまな手書き文書が存在します。しかし、漢字・ひらがな・かたかな・アルファベットと、文字の種類も多い日本語では、現在の認識技術を持ってしてもまだまだ実用段階には至っていません。そのため、デジタル変換の作業を人の手に頼っている企業も多く、RPAにおける課題のひとつとなっています。

RPAのハイプサイクル

「ハイプサイクル」という言葉をご存知でしょうか。ハイプサイクルとは、市場に新しく登場した「技術」が時間の経過により変動する「市場の期待度」をグラフィカルに示したものです。ハイプサイクルでは、技術が登場した当初(黎明期)はどんどん期待が膨れ上がりますが、「過度な期待」のピーク期を過ぎた後は急激に下がり、「幻滅期」を迎えます。その後の「啓蒙活動期」には緩やかに期待度が上がっていき、安定期へと入るといった具合です。ハイプサイクルは、企業が技術の採択を行うかどうかの参考指標となります。

RPAはすでにピーク期を迎えている

このハイプサイクルにおいて、RPAはどの位置に存在するのでしょうか。2017年10月にガートナー社が発表したハイプサイクルによると、RPAはピーク期に差しかかったところのようです。また、RPAと関係の深いAI(人工知能)はちょうどピーク期の頂点付近に位置しています。

近いうちにRPAは幻滅期に入る?

ハイプサイクルでは、ピーク期を過ぎた後は一旦期待度が大幅に下がります。従って、RPAも近いうちに急激に需要が落ち込む時期が来るかもしれません。しかし、一旦幻滅期を迎えても、その後はAIの進展や普及とともに適用範囲が徐々に広がっていくだろうと予想されています。

今後のRPA

今後、RPAはどのような進化をたどっていくのでしょうか。ポイントはやはり、RPAが注目されるようになった要因でもある「AI(人工知能)」です。AIと組み合わせたRPAは「iRPA (Intelligent RPA)」とも呼ばれはじめています。

iRPAの今後に期待

このiRPAは定型作業の自動化に特化したRPAに、推論や学習などができるAIを融合させるもので、いわばRPAの進化系です。今の時点では実力は未知数で、一体何ができるようになるのか、そしてどこまで便利になるのか、はっきりしたことはいえません。しかし、場合によっては、仕事のやり方や会社の方向性が大きく転換することもあるかもしれません。RPAに携わる企業にとっては、進化するiRPAからますます目が離せません。

日本の技術力なら十分世界と渡り合える

世界、特にアメリカに比べると少々遅れをとっている日本のRPAやAIですが、これらを活用する土壌はあるといえるでしょう。世界でも有数の技術力や優秀なエンジニアが在籍する企業も多く、そうした中から今後日本から世界に売り出すようなRPAが生まれれば、日本のRPA市場もさらに活発になっていくはずです。

RPAの新しいトレンドに注目!

AIとの組み合わせにより、どんどんできることが増えていくであろうRPA。日本ではまだまだ導入しているところは多くありませんが、RPAの導入が当たり前の時代が来るのもそう遠くないでしょう。業務効率化は企業にとって永遠の課題といえるものですから、ぜひ注目していきたいところですね。

参考: