VDI/SBCの製品においてリーダーであるCitrix社のXenDesktop/XenAppはAWS上でも利用する事ができます。AWS上ではアプリケーション配信のXenAppとして利用するのが一般的だと思いますが、今回はCitrixが提供するサーバVDI方式とAWSを組み合わせた構成についてご紹介したいと思います。

Citrix XenApp及びAWSのアーキテクチャ


サーバVDIは名前の通り、Windows Server OSでデスクトップ配信を行います。恐らくAmazon WorkSpacesも同じ様な仕組みで実装されていると考えています。一般的にはマスターイメージを用意して各サーバの展開に利用しますが、AWS上ではマスターイメージはAWSのAMI(amazon machine image)を使用します。

XenAppコントローラでAMIを指定して各サーバVDIを展開していくことができます。
この動作から分かる方も多いのではないかと思いますが、XenAppコントローラにIAMのアクセスキーを登録し、 AWSのAPIエンドポイントを介して連携を行います。

オンプレミス環境と同様にXenAppはActive Directoryへのコンピュータのドメイン参加も行ってくれるため、 サーバVDIの展開を全て自動で行うことができます。

Citrixの機能とメリット

CitrixにはAWS基盤の電源管理機能も備えており、パブリッククラウドの有効活用の特徴である必要な時だけリソースを利用することもできます。

例えば、勤務開始の9時と同時にEC2を起動し、勤務が終わる18時に停止をすることも可能です。 これにより日々のEC2の料金を9時間分となり大幅なコスト削減につながります。 ログオン時のみEC2を起動させる機能も用意されており、毎週1日勤務をするパートナーに正社員と同様のセキュアなPC環境を低コストで実現することもできます。

利用方法

これらの機能はCitrix XenApp 7系のLTSRである7.6で扱うことができます。 詳細は公式のドキュメントをご確認ください。

AWS上でのVDI/SBCを利用する場合は、AWSが提供するAmazon WorkSpacesやAmazon AppStream 2.0もあります。 Citrix XenAppとAmazon WorkSpaces/AppStream 2.0のどちらを利用する方が良いかどうかは要件ごとに検討する必要があると思いますが、 長年エンタープライズ向けに製品を提供をしているCitrix XenAppを選択する理由は多くあると考えています。

青沼