クラウド移行プロジェクト事例
リスクモンスター株式会社 様

AWSへの大規模なシステム移行で
コスト削減に挑戦!
クロス・ヘッドをパートナーとしたことで、
AWSスキルも自社で蓄積可能に。

(写真左から、リスクモンスター株式会社 有井 様、高名 様)

与信判断指標から債権保全まで、与信管理業務のすべてをサポートするリスクモンスター株式会社。データセンターにある100を超えるオンプレミスのシステムをAWSに移行する「クラウド移行プロジェクト」をクロス・ヘッドに依頼した背景と効果について、開発本部 開発ソリューション部 部長 有井 次郎氏、同部門 グループインフラ課 主任 高名 宏明氏に詳しく伺いました。

リスクモンスター株式会社 様
所在地
東京都中央区日本橋2-16-5 RMGビル
設 立
2000年9月
資本金
1,155,993,391円(2021年3月末現在)
事業内容
与信管理ASP・クラウドサービス事業および関連コンサルティング事業、ビジネスポータルサイト、教育関連事業、デジタルデータ化サービス等の各種BPO事業を含むその他サービス事業
URL
https://www.riskmonster.co.jp/
リスクモンスター株式会社 開発本部 開発ソリューション部 部長 有井 次郎 氏
リスクモンスター株式会社 開発本部 開発ソリューション部 グループインフラ課 主任 高名 宏明 氏
課題
コスト削減・サービス提供スピード向上を目的に、オンプレミスからクラウドへの移行が急務
解決
AWSはもちろん、ITインフラに精通したクロス・ヘッドにクラウド移行プロジェクトを依頼
効果
クロス・ヘッドの知見をスキルトランスファーし、リスクモンスター側でもクラウド構築・移行・運用が可能に

与信管理情報やノウハウを提供

御社の事業内容についてお聞かせください。

有井様当社は、経営判断に必要不可欠な与信管理業務の効率化を目的に、審査部門のアウトソーシング事業会社として発足しました。「総合商社の与信管理ノウハウ」と「日本最大級の企業データベース」を組み合わせ、倒産確率に裏付された企業格付(RM格付)を提供。現在約5,000の会員企業のリスク・マネジメント・システムを支えています。

リスクモンスターグループとしては、企業格付(RM格付)や推奨与信限度額などの与信判断指標を提供する「e-与信ナビ」や、継続的に与信が発生する取引先を登録し、一括動態管理を行うツール「e-管理ファイル」といったSaaSサービスに加え、取引先全体のリスク構成を分析する「ポートフォリオサービス」、与信管理規定やルール構築、与信管理教育・研修などのコンサルティングサービスを展開しており、近年はグループウェア事業、社員研修支援サービス、BPOサービスといった事業も積極的に推進しています。

開発本部の役割についてお聞かせください。

有井様SaaSアプリケーション、BPOシステムなど、グループ全体のサービスシステムの開発・運用を中心に携わっています。さらに、ネットワークやサーバーの運用・保守といったインフラ部門としての役割もあるため、今回のクラウド移行プロジェクトは、当部門が主幹して推進しました。

運用コストを見据えてクラウドへ

クラウド移行を決めた背景をお聞かせください。

有井様2018年4月頃、データセンターにあるオンプレミスのシステムをクラウドへ移行する話が社内で本格化しました。
その当時においても、既にクラウドを利用する企業が急速に増え始めており、パブリッククラウドを基盤としたSaaSのサービスも次々に登場している状況でした。
その中で、市場変化に即した柔軟なサービス提供のことも考えると、今後のITインフラは、やはりクラウドがベースとなっていくと判断し、時流に乗り遅れる前にクラウド移行の検討を本格的に進めなければ、と考えていました。

もちろんコストの削減の観点もありました。
オンプレミスの場合、最高のパフォーマンスを発揮させるためには、十分な設置スペースや室温を一定に保つ空調のためのデータセンター設備など、多くのコストがかかります。さらに、システムの経年劣化にともなう更新や増設、将来的に発展性の少ないと思われるオンプレミスのITエンジニアも確保しておかなければなりません。これらの運用コストが年々肥大していく状況が見えていましたので、物理的なハードウェアの運用・保守の考慮が少ないクラウドは非常に魅力的に見えました。実際、当時はクラウドに移行すればインフラコストで年間2,000万円、ITリソースの最適化で800万円ほど削減できると試算していました。

クロス・ヘッドはITインフラ構築に高い技術力持つ

クラウド移行プロジェクトのベンダーをクロス・ヘッドにした理由をお聞かせください。

有井様当社と取引実績がある2社のベンダーから提案をいただきました。その中の1社が当社の与信管理サービスのプラットフォームにも携わっていただいているテクマトリックスのグループ会社、クロス・ヘッドでした。

クロス・ヘッドをクラウド移行プロジェクトのベンダーに選定した理由は、当社のグループ会社で利用していたAWSでの提案をいただいたことです。AWSの認知度は誰もが知るところで、当社としても安心感がありました。さらに、クロス・ヘッドはサーバー、ネットワークなどITインフラのベンダーとして高い技術力があることを把握していましたので、今回のクラウド移行プロジェクトのベンダーに選定させていただきました。

今回、AWSに移行したシステムの領域と進捗状況をお聞かせください。

有井様与信管理サービスの第1プラットフォームと、e-Learningを始め様々なサービスを提供する第2プラットフォーム、つまりデータセンターにあるほとんどのシステムのAWS移行を進めています。提案から実際の移行に着手するための基本設計まで、多少時間が開きましたが、その理由はAWSのコストメリットを十分に検証したかったからです。他のフェーズはほぼ予定通りに進めることができました。

クラウド移行の
スケジュール概要
2018年12月~2019年3月 AWS移行提案
2019年7月~9月 AWS環境基本設計
2019年10月~2020年1月 既存ネットワーク環境整理・移行要件定義
2020年2月~3月 検証用メールサーバーの移行、AWSバックアップ環境構築
2020年4月~7月 AWS移行プロジェクト正式稼働
移行設計 第1プラットフォーム
移行設計 第2プラットフォーム
2020年6月~2021年6月 AWS移行支援
第1プラットフォーム
第2プラットフォーム
※一部のシステムは2021年7月以降もデータセンターで稼働中

テレワークだからこそスピーディー

コロナ禍でのプロジェクトだったかと思いますが、進捗に影響はありませんでしたか。

有井様確かに当社もクロス・ヘッドもテレワークを強いられましたが、ほとんど影響はありませんでした。むしろ、コロナ禍でテレワークが主体となったことでやりやすかったというのが正直な感想です。対面の場合、定例会以外で細かなトラブルや認識の齟齬が発生した際は、集まる機会を調整するのに手間取りますが、テレワークなら時間や場所は問いませんから、急な招集をかけても調整に手間取ることはありません。いつでも関係者が集まって改善策を話し合うスタイルを確立したことで、深刻な問題を生じることなくプロジェクトを進めることができました。

こうしたプロジェクトの進め方は、クラウドだからこそとも言えます。実機をともなうオンプレミスの場合、どうしても現地で作業しなければなりませんが、クラウドはそもそも作業自体がリモート。どこからでも作業することができ、問題を未然に防げたということもありました。

クロス・ヘッドの知見をスキルトランスファー

今回のクラウド移行プロジェクトの特徴をお聞かせください。

高名様オンプレミスからクラウドへの移行は最近では珍しいものではないと思うので、声を大にして言えるようなことはないのですが、すべてのシステム移行をお任せにしなかったことでしょうか。
クラウド移行といっても、その後の運用は当社で行わなければなりませんので、我々自身にもクラウドの知識が必要になると考えました。そのため、すべての移行をクロス・ヘッドに依頼するのではなく、システムをカテゴリ分けして、カテゴリごとの最初の移行をクロス・ヘッドが担当し、その結果を当社にフィードバックしていただき、カテゴリの残りの移行は我々自身で行うという形でプロジェクトを進めていきました。
つまり、クラウド移行プロジェクトを通じ「我々自身もAWSのスキルを蓄積し、成長することができた」ことが大きな特徴と言えると思います。

AWSとITインフラを熟知しているクロス・ヘッド

クロス・ヘッドに対する評価をお聞かせください。

有井様移行期間中、ITインフラに問題が発生したときの対応が誠実かつスピーディーでした。その問題は結果的にAWSが直接の原因ではありませんでしたが、AWSも含めた包括的なITインフラの相談ができる会社という印象を改めて持ちました。AWSのAPN アドバンスドコンサルティングパートナーというAWSの専門性はありますが、クラウドを含めたITインフラを熟知しているインフラ専門家の集団という感じです。
データセンターにあったネットワーク機器にしても、どう動いているかを調査・分析した上でAWS上での最適な構成を提案していただきました。当社も移行前のネットワーク構成を完全に把握しきれていないところがあったので、非常に助かりました。
さらに、オンプレミスの物理機器の撤去・廃棄作業もクロス・ヘッドにお願いしました。こういった細かいところまで対応いただけるので、クロス・ヘッドには高い信頼感を持っています。

テクニカル面での評価はいかがでしょうか。

高名様パブリッククラウド移行ツール「CloudEndure(現Application Migration Service)」、専用線接続の「Direct Connect」と「Direct Connect Gateway」、AWSのセキュリティサービス「GuardDuty」など、AWSのトレンドをしっかり検証・把握したうえで当社に合ったテクノロジーを選択していただいたと思っています。クロス・ヘッドは、特に「CloudEndure(現Application Migration Service)」の知見と実績が豊富にあり、我々自身で移行作業を行う際にもサポートしていただいたので、問題なく移行作業を行うことができました。

AWSのネイティブ機能を積極的に活用していきたい

今後、AWSに期待するところをお聞かせください。

有井様当社サービスの開発スピードを高めることができるのではないかと期待しています。新しいサービスをリリースする際、オンプレミス時は物理サーバーから用意する必要がありましたが、AWSならEC2立ち上げるなどしてオンデマンドで利用できます。高スペックな環境でも、すぐに使いたい時間だけ調達できるのがクラウドの利点ですから、今後は最大限に活用していきたいと考えています。

また、少し先の話にはなりますが当社サービスを利用するお客様のDXを推進するための基盤になればと思っています。コンテナサービスや機械学習、分析といったAWSクラウドのネイティブ機能を、APIを通じて当社の様々なサービスとつなげて提供することができれば、お客様のDXにも役立つのではないかと考えています。

クロス・ヘッドへの期待をお願いします。

有井様クロス・ヘッドは、AWSはもちろんITインフラ全般において、いざとなったときに相談できるという安心感があります。直近でも、移行したシステム環境をマネージドサービスなどクラウド用に最適化させることで更なる効率化やコスト削減を推進したいと考えており、AWSも含めたITインフラの専門家としてのコンサルティング力に期待しています。引き続き、今後ともよろしくお願いします。

この度は貴重なご意見、ありがとうございました。

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