ラクにDXを実現するには

DX実現の熱意にあふれ、立候補してDX推進担当に任命された方がいる一方、望むと望まざるとにかかわらず、DX推進担当に任命された方も多くいらっしゃると思います。どちらの場合も目指すのはDXの成功ですよね。

今回はそのDXをどうやってラクに実現するか考えてみたいと思います。

「エフォートレス思考」とは

みなさん「エフォートレス思考」はご存知でしょうか?「エフォート」が努力。「レス」はそれがナイ。つまり努力を最小化して成果を最大化するという考え方です。

そんなことができれば誰も苦労しないと思いますが、物事をとらえる新たな視点として役立つと思いますので、少しみていきましょう。

なお、本コラムは「グレッグ・マキューン著 高橋璃子訳 エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する かんき出版」を参考に、エフォートレス思考でDX推進するにはどうすべきかをみていきます。

ご興味ある方はぜひ一度本書を手に取ってみてください。

DX推進におけるエフォートレス思考

DXを推進するには、多くの難題に立ち向かう必要があります。DXを実現した暁に目指す自社の姿を描き、経営陣を含む社内外関係者と調整し、推進体制を整え、具体的なプランやツールを検討し、、などなど。どれ1つとってもカンタンに済む話ではありません。

むしろ非協力・無関心や抵抗勢力の出現など逆境の方が多いかもしれません。そんな大変な業務をどうすればエフォートレスにできるのか?言い換えると過度に頑張り過ぎずに結果が出せるのでしょうか?

先に紹介した書籍には「どうすればもっと楽になるかを考える(エフォートレスな精神)」とあります。今でも時折見られる、気合と根性で、がむしゃらに乗り切るのではなく、一呼吸おいて楽しくできるやり方を考えるというものです。

自らにご褒美を与えるなどはこれまでもありましたが、ここでは考え方や心の持ち方などの発想を転換することが重要と理解しましょう。

具体的にはどうするのか?

先に紹介した書籍には「明確な最初の一歩を決めること(エフォートレスな行動))」とあります。

DX推進ではとかく物事を大きく考えがちです。全社変革を目指すには大局観や俯瞰視点が必要ですので、ある意味これは仕方ないとも言えます。

一方、そのような大転換は一度で起こせるものではなく、地道な積み重ねが大切であることも事実です。この「最初の一歩」をどの単位でとらえるかが重要ではないでしょうか。

おすすめの取り組みは、最初の一歩はできるだけ確実に小さく踏み出すことです。

小さくても立派な一歩です。これを繰り返せばいずれ目指すゴールに到達できます。

一方、「成功するかどうかは運次第」と覚悟を決めて大きく踏み出す場合、もし失敗に終わればその一歩を取り戻すための影響だけでなく、次に踏み出そうとしていた一歩も踏み出せない状況になる可能性があります。

ですので、本コラムをお読みのみなさんには「まず確実な小さな一歩から」をおすすめしたいのです。

いつも通りがちょうどイイ

小さな一歩から全社DXを目指そうとすると、相当な「歩数」が必要です。これを毎回繰り返していては、いつまで経ってもDXは実現しません。

そこで、一歩が繰返し出るよう「しくみ」をつくることを考えましょう。
先に紹介した書籍には「できるだけ少ない努力で、望む結果が何度も繰り返し得られるようにする(エフォートレスのしくみ化))」とあります。

たとえばDX推進活動の場合、チェックリストを作る、定型化やパターン化をする、ドキュメント化する、自動化する、などが挙げられます。

そうです。いつもの業務で日々みなさんが効率化のために工夫していることをそのまま適用すれば良いのです。

DX推進だから、全社改革だから、と特別扱いする必要はありません。いつも通りの工夫を自信をもって行えばよいのです。

逆にいつも通りの工夫では通用しない「一歩」になっている場合は一旦考え直した方がよいかもしれません。

その通用しない一歩はその先も「しくみ化」ができない一歩として繰り返されるでしょう。すると、DX活動が進むにつれて次の一歩を踏み出すのがどんどん苦しくなっていきます。

業務効率化・省力化による生産性向上や事業競争力強化を目指すはずのDXですが、それを実現するために非効率なやり方を続けるのは本末転倒ですよね。

いつも通りがちょうどイイのです。

しくみに業務を合わせる

ここまではラクしてDX実現を目指す考え方や具体的な取り組み方をみてきました。

実はもう1つ大変重要なポイントがあります。
それはDX実現の過程で作り上げたしくみや、DX実現にともなって導入したツールに、業務の方を合わせるということです。

DX推進プロジェクト完了時点の業務プロセスや担当者、関係する規約や法令などは永久に続くわけではありません。むしろ事業変革のスピードが求められる中で、頻繁に修正変更が入ります。

仮に業務都合を尊重・優先してDXを進めた場合、業務内容が変わるとせっかく改革したプロセスやツールを見直す必要が出てきます。これが頻繁に起こると、せっかくDXプロジェクトが完了しても、その修正対応は終わることがありません。

ラクするはずのDX、せっかく苦労して実現したはずのDXが、最悪の場合は振り出しに戻ることにもなりかねません。

どうしても業務をツールに合わせ切ることが難しい、またはこの部分だけは合わせることが難しい、もしくは複数のツールを組み合わせて利用したい。そんなときにはkintone(キントーン)が役立つかもしれません。

kintoneについては別のコラムで説明したいと思います。

さて、今回はDXをどうやってラクに実現するかをみてきました。
エフォートレス思考を参考に、より効率的に、ラクをして、できれば楽しくDXが実現できるとよいですね。

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