目次
著者:小島真鈴![]() 文系出身のkintoneエンジニア。
2020年新卒入社以来、業務理解力を武器に、顧客に寄り添ったシステムの提案と構築を行う。 kintoneカイゼンマネジメントエキスパートおよびSC-Garoon資格を保持し、「kintoneのことならなんでもおまかせ!」はもちろん、「Garoonのこともおまかせ!」な頼れる存在。 趣味はバスケ観戦で、最近は麻辣湯に夢中。 |
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第1回:サポート終了の概要と今後の選択肢
第2回:サポート終了後の継続利用に潜むリスクとは?
第3回:知っておきたい!クラウド版の特徴とメリット?
第4回:クラウド移行の費用とスケジュール
第5回:よくある失敗と成功のヒント
第6回:クラウド移行の進め方のコツ
第7回:クラウド移行FAQと次のステップ ←閲覧中の記事
はじめに
「パッケージ版 Garoonのサポート終了 徹底解説」の第6回では、クラウド移行をスムーズに進めるためのポイントとして、相談先の選び方からプロジェクト体制づくり、社内調整の工夫までをご紹介しました。
パッケージ版 Garoonのサポート終了について、これまで解説してきましたが、「結局、うちは何から手を付ければいいの?」「まだ先の話じゃないの?」と感じている方も多いかもしれません。
最終回となる今回は、「パッケージ版 Garoonのサポート終了 徹底解説」の第7回として、クラウド移行のよくある質問(FAQ)で疑問点を整理し、今すぐ始めるべきアクションをまとめます。
クラウド移行のよくある疑問に答えます!

サポート終了後の概要と今後の選択肢
Q1. そもそもパッケージ版 Garoon って、いつサポート終了するの?
パッケージ版 Garoon のサポート終了日は、2033年1月31日です。
この日をもって、バージョンアップや不具合修正、テクニカルサポートなど、すべてのサポートが終了します。
なお、サポート終了に先立ち、2026年から2031年にかけて順次販売を終了していきます。
“サポート終了の概要や今後の選択肢”について詳しく知りたい方は、「パッケージ版 Garoonのサポート終了 徹底解説① サポート終了の概要と今後の選択肢」をご参照ください。
サポート終了後の継続利用に潜むリスクとは?
Q2. サポートが終了してもGaroonが動いているなら、使い続けても問題ないですか?
サポート終了後も、Garoon自体はすぐに利用できなくなるわけではありませんが、注意が必要です。
「まだ動いているから問題ない」と感じる方も少なくないでしょう。
しかし、サポートが終了した状態での利用には、様々なリスクが潜んでいるとされています。
特に注意すべきポイントは、セキュリティ対応が行われなくなる点です。
サポート期間中に提供されるバージョンアップには、機能改善だけでなく、OSやブラウザーのアップデートへの対応、脆弱性への対策も含まれています。
サポート終了後は、たとえ深刻な脆弱性が発見されたとしても、修正バージョンは提供されないケースがほとんどです。
その結果、外部から脆弱性を突いた攻撃を受けるリスクが徐々に高まり、情報漏洩やシステム停止といった重大なインシデントにつながる可能性も否定できません。
インシデントが発生した場合、社内業務の混乱にとどまらず、企業としての社会的信用にも大きな影響を及ぼす恐れがあるでしょう。
Q3. セキュリティ以外にも、業務への影響は考えられますか?
サポート終了後は、運用面でのトラブルが業務に影響する可能性も高まります。
たとえば、OSやブラウザーのアップデートをきっかけに、以下の不具合が発生するケースも考えられます。
- 画面の表示が崩れる
- 一部操作ができなくなる
- 特定の機能が正常に動作しなくなる
しかし、サポート終了後は不具合に対する修正が行われず、メーカーやベンダーから技術的な支援を受けることができなくなるケースが多いため、利用者側で回避策を探すか、不具合を受け入れて使い続けるしかありません。
場合によっては、一部機能の利用を諦めざるを得ない状況も想定されます。
Garoonは、多くの社員が日常的に利用するシステムです。そのため、利用頻度の高い機能に不具合が発生すると、生産性の低下や社内の混乱につながる可能性があります。
“サポート終了後に起こり得るリスクや、対応策を取らずに放置した場合に懸念されるトラブル”について詳しく知りたい方は、「パッケージ版 Garoonのサポート終了 徹底解説② サポート終了後の継続利用に潜むリスクとは?」をご参照ください。
知っておきたい!クラウド版の特徴とメリット

Q4. クラウドに移行すると、今までの使い方は大きく変わりますか?
基本的な使い方が大きく変わることはありませんが、運用面で負担が軽減されます。
Garoonのスケジュール、掲示板、ワークフロー、ポータルといった主要な機能は、パッケージ版と同様に、クラウド版でも引き続き利用できます。
そのため、利用者の操作感はほとんど変わらず、業務が混乱するケースも少ないでしょう。
一方で、運用面では大きな違いがあります。
パッケージ版では、自社でサーバーの管理やバージョンアップ、バックアップ、セキュリティ対策を行う必要がありましたが、クラウド版ではこれらをメーカーが担うことになります。
その結果、OSやブラウザーへの対応、セキュリティ対策が自動的に行われ、管理・運用の負担が大幅に軽減されます。
また、クラウド版ならではの機能拡張や連携のしやすさも特徴です。
全文検索機能やkintone連携、Microsoft 365などと連携できるプラグインの活用により、これまで以上に情報活用の幅を広げることが可能になるでしょう。
クラウド移行は「今までの使い方を大きく変えずに継続することもできる」一方で、「運用負荷の軽減や業務改善につなげることもできる」という柔軟な選択肢を持てる点が特徴です。
“パッケージ版とクラウド版の違いを整理し、クラウド移行によって期待されるメリットや、移行前に確認しておきたいポイント”について詳しく知りたい方は、「パッケージ版 Garoonのサポート終了 徹底解説③ 知っておきたい!クラウド版の特徴とメリット」をご参照ください。
Garoonクラウド移行の費用とスケジュール
Q5. まだ期間があるので、直前に対応しても問題ありませんか?
直前での対応はリスクが高くなる傾向があるため、あまりおすすめできません。
クラウド移行は一般的に【要件定義 → 設計 → 中間サーバー構築 → リハーサル移行 → 本番移行 → 運用開始】といった複数の工程を経て進められます。
利用ユーザー数やデータ量、環境の複雑さによっては、準備から本番稼働まで数週間から数か月かかることも珍しくありません。
また、直前になってから課題が判明すると、「移行したくても予定通り進められない」状況に陥る可能性があります。
また、直前対応は費用面でも不利になる傾向があります。
移行作業費用は、データ量や構成の複雑さ、夜間・休日対応の有無などによって変動します。
準備期間が十分に取れない場合、スケジュールの自由度が下がり、結果として追加コストが発生するケースも考えられます。
サポート終了が「まだ先」に見える段階であっても、早めに情報収集を行い、自社のデータ量や移行スケジュールの目安を把握しておくことが重要と言えます。
事前に全体像を理解しておくことで、無理のない計画を立てやすくなり、リスクを抑えた移行につながることでしょう。
“クラウド移行作業をパートナー企業に依頼した場合にどのくらいの費用や期間がかかるのか“について詳しく知りたい方は、「パッケージ版 Garoonのサポート終了 徹底解説④ Garoonクラウド移行の費用とスケジュール」をご参照ください。
過去の事例から見る よくある失敗と成功のヒント
Q6. クラウド移行を検討する際に、特に気を付けておくべきポイントはありますか?
Garoonのクラウド移行では「データを移すだけ」と考えてしまうと、思わぬトラブルにつながることがあります。
特に注意したいのは、事前準備と前提条件の確認です。
よくあるケースとして、次のようなポイントが見落とされがちです。
- Garoonのデータ量を正確に把握しておらず、想定していた移行方法やスケジュールが使えなかった
- クラウド側の定期メンテナンス日を考慮せず、移行日程の再調整が必要になった
- 業務停止が可能な時間(夜間・休日など)を十分に確保できなかった
- メール設定や他システムとの連携が、移行後に影響を受けることを事前に確認していなかった
これらの課題は、移行作業の直前や途中で判明することも多く、結果としてスケジュールの遅延や追加調整、社内の混乱につながる原因になります。
そのため、クラウド移行を検討する際には、「どんな制約や前提があるか」を早い段階で整理しておくことが重要です。
事前にリスクや注意点を洗い出しておくことで、現実的な計画を立てやすくなり、スムーズな移行につながります。
“クラウド移行のよくある失敗と成功のヒント“について詳しく知りたい方は、「パッケージ版 Garoonのサポート終了 徹底解説⑤ よくある失敗と成功のヒント」をご参照ください。
クラウド移行の進め方のコツ

Q7. クラウド移行は、まず何から始めればよいのでしょうか?
クラウド移行を検討する際は、情報収集と全体像の把握から始めることが重要と言えます。
特に、以下のポイントを事前に理解しておくことで、移行プロジェクトの全体像を把握しやすくなるでしょう。
- クラウド移行の一般的な流れ
- 移行に必要な工程や期間の目安
- 自社で対応すべき範囲と、外部に相談できる範囲
また、ウェビナーやセミナーを活用し、他社事例や注意点を知ることも有効な第一歩です。
具体的な作業内容や進め方のイメージが持てるようになるため、その後の相談や社内説明もスムーズに進めやすくなります。
まずは移行に必要な準備や検討事項を整理し、自社にとって現実的な進め方を考えるところから始めることが、クラウド移行を成功させる第一歩と言えるでしょう。
Q8. クラウド移行の相談先は、どのように選べばよいですか?
クラウド移行の相談先を選ぶ際は、「自社の状況でも無理なく進められるか」という視点で選ぶことをおすすめします。
自社の体制やスキルレベルに合わせて伴走してくれる相談先を選ぶことが、クラウド移行をスムーズに進めるための大きなポイントになるでしょう。
また、社内に専任のIT担当者がいない、もしくはリソースが限られている場合でも対応できるかどうかも、重要な判断材料になるでしょう。
Garoonのクラウド移行では、現状調査や移行計画の策定、データ移行作業、運用開始後のサポートまで、さまざまな工程が発生します。
これらを「どこまで任せられるのか」「社内で何を担当する必要があるのか」を明確にしてくれる相談先であれば、社内負担を抑えながら移行を進めやすくなります。
“相談先の選び方から社内調整のポイント“について詳しく知りたい方は、「パッケージ版 Garoonのサポート終了 徹底解説⑥ クラウド移行の進め方のコツ」をご参照ください。
よくある疑問から見えてきた、クラウド移行の考え方
ここまで、Garoonのクラウド移行に関してよく寄せられる疑問について整理してきました。
「まだ時間があるから直前でも大丈夫では?」「移行作業はそこまで難しくないのでは?」と感じていた方も、
実際には事前準備や調整が重要な要素になり得ることや、早めの検討がリスク低減につながることをご理解いただけたのではないでしょうか。
クラウド移行を成功させるには、早い段階から移行の全体像を把握し、自社に合った進め方を考え始めることがポイントになると考えられます。
よくある疑問を一つずつ解消していくことで、不安や迷いを減らし、次のステップへ進みやすくなるでしょう。
2. 今確認しておきたい5つのアクション

前章では、クラウド移行に関するよくある疑問と考え方を整理しました。
次の段階としては、クラウド移行の検討に向けた準備を少しずつでも前に進めていくことをおすすめします。
今このタイミングで、次のアクションを確認しておくことが、今後の検討をスムーズに進めるための第一歩になることでしょう。
①利用中のパッケージ版 Garoonのバージョンとサポート終了時期を確認する
現在利用しているGaroonのバージョンと、サポート終了までのスケジュールを把握しておくことで、検討に使える時間の目安を持ちやすくなります。
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②Garoonの利用範囲・データ量を簡単に洗い出す
ユーザー数や主に使われている機能、データ量の規模感を整理しておくことで、今後の検討や相談を進める際の材料になります。
③関係者に「サポート終了がある」ことを共有する
具体的な方針が決まっていなくても、サポート終了や今後検討が必要になりそうな点を共有しておくことで、後の調整を進めやすくなる可能性があります。
④クラウド移行の全体像を把握できる情報に目を通す
記事やウェビナー、セミナーなどを通じて、移行の流れや注意点を確認しておくことで、自社に当てはめた検討を始めやすくなります。
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⑤相談先の候補をいくつか把握しておく
すぐに相談しなくても、移行を検討する際にどのような相談先があるのかを把握しておくことで、次のアクションを取りやすくなることが考えられます。
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これらは、今後の検討を前に進めるために、今この段階で着手しておくことが望ましいアクションです。
早めに状況や選択肢を整理しておくことで、判断が必要になった際の対応を進めやすくなると考えられます。
今行動を起こしておくことが、次の検討を円滑に進められるかを左右する一つの分かれ目になるかもしれません。
最後に〜パッケージ版 Garoonサポート終了を見据えて〜
本シリーズでは、パッケージ版 Garoon のサポート終了をテーマに、サポート終了の概要から、継続利用に伴うリスク、クラウド版の特徴、移行にかかる費用やスケジュール、そして移行を進める際の注意点や進め方のコツまで、段階的に整理してきました。
サポート終了を見据え、状況を把握し、選択肢を整理し、次の判断に備えて動き始めておくことが、今後の検討を進めるうえで重要な意味を持つといえるでしょう。
本シリーズが、今後の検討を進める際の参考情報や、最初の一歩を踏み出すための材料として、少しでもお役に立てば幸いです。
クラウド移行、全部まとめてクロス・ヘッドにお任せください
クロス・ヘッドは、サイボウズ社製品を20年以上取り扱ってきた実績を持ち、Garoon 初期バージョンからの経験を活かして、クラウド移行を環境調査から移行作業、運用支援まで一貫して支援しています。
「何から始めればいいかわからない」「リスクや手間をできるだけ減らしたい」
そんな場合は、クラウド移行をクロス・ヘッドに丸投げするという選択肢があります。
まずはお気軽にご相談ください。
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【関連記事】
第1回:サポート終了の概要と今後の選択肢
第2回:サポート終了後の継続利用に潜むリスクとは?
第3回:知っておきたい!クラウド版の特徴とメリット?
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第6回:クラウド移行の進め方のコツ
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| クロス・ヘッドはサイボウズ社のコンサルティング&プロダクトパートナーです。 クロス・ヘッドは、サイボウズ社認定のオフィシャルパートナーとして認定されており、2005年以来のサイボウズ社製品の取り扱い実績を有しています。また、サイボウズが設定しているパートナー評価制度「Cybozu Partner Network Report」にてインテグレーション部門2つ星を4年連続受賞。富な実績をもとに、様々なお客様ニーズにお応えします。弊社以外で導入されたお客様へのサービス提供も可能です。 ![]() |


















