AutoMAID AutoMAID

AutoMAIDとは、ディスクアレイ装置の消費電力を抑える機能のMAIDを発展させた機能です。AutoMAIDはすべてのNexsanのRAIDストレージ製品に採用されています。

MAIDとは

MAID(メイド)とはMassive Array of Idle(もしくはInactive)Disksの略です。この機能はコロラド大学のDirk Grunwald氏によって提唱された考え方に基づき、消費電力を抑えながら大容量を実現します。
具体的な動作としては、ディスクアレイ装置の中でデータアクセスが発生しないハードディスクドライブ(HDD)の回転を止めるか、または電源を切ることによって装置全体の消費電力を削減します。
MAIDを採用したディスクアレイ装置では、データアクセスに必要なHDDだけが稼働するように装置全体を制御しており、ディスクアレイ装置の高速性・信頼性を損なうことなく省電力を実現します。

AutoMAIDとは

従来のMAIDは停止したHDDが読み書きできるよう復帰するまで時間を要するのが短所でした。これに対しHDDへのアクセスの状態に応じ、停止の レベルを復帰時間と省電力度で多段階に分けたのがAutoMAIDです。AutoMAIDのレベル1から5までと、ハードディスクの省力化を行わないレベ ル0を入れた6段階を、Nexsan製品でサポートしています。

各レベルにおける挙動は以下のとおりです。

レベル1:ヘッドのアンロード

  • 約15~20%の電力削減
  • 1秒以下のリカバリタイム

レベル2:Level1+ ドライブ回転数を4000 RPMへ低減

  • 約35~45%の電力削減
  • 15秒のリカバリタイム

レベル3:回転停止(スリープモード)

  • 約60~65%の電力削減
  • 30~45秒のリカバリタイム

レベル4:HDDの電源の停止

  • 約70%の電力削減
  • 30~45秒のリカバリタイム

レベル5:E48/E60シリーズの拡張エンクロージャの電源停止

  • 約87%の電力削減(SATA HDD使用時)
    約91.5%の電力削減(SAS HDD使用時)
  • 30-46秒のリカバリタイム

各レベルへは、HDDへの最終アクセスからの経過時間に応じて上昇し、アクセスが発生した時点でレベル0に戻ります。
設定パターンは以下の通りです。
レベル1 - 2分、5分
レベル2 - 10分、20分、30分、40分、50分、60分
レベル3 - 15分、30分、60分、90分、120分
レベル4 - 20分、30分、60分、90分、120分

これをRAIDアレイ単位で設定します。