AutoMAIDとは、ディスクアレイ装置の消費電力を抑える機能のMAIDを発展させた機能です。AutoMAIDはすべてのNexsanのRAIDストレージ製品に採用されています。
MAID(メイド)とはMassive Array of Idle(もしくはInactive)Disksの略です。この機能はコロラド大学のDirk Grunwald氏によって提唱された考え方に基づき、消費電力を抑えながら大容量を実現します。
具体的な動作としては、ディスクアレイ装置の中でデータアクセスが発生しないハードディスクドライブ(HDD)の回転を止めるか、または電源を切ることによって装置全体の消費電力を削減します。
MAIDを採用したディスクアレイ装置では、データアクセスに必要なHDDだけが稼働するように装置全体を制御しており、ディスクアレイ装置の高速性・信頼性を損なうことなく省電力を実現します。
従来のMAIDは停止したHDDが読み書きできるよう復帰するまで時間を要するのが短所でした。これに対しHDDへのアクセスの状態に応じ、停止の レベルを復帰時間と省電力度で多段階に分けたのがAutoMAIDです。AutoMAIDのレベル1から5までと、ハードディスクの省力化を行わないレベ ル0を入れた6段階を、Nexsan製品でサポートしています。
各レベルへは、HDDへの最終アクセスからの経過時間に応じて上昇し、アクセスが発生した時点でレベル0に戻ります。
設定パターンは以下の通りです。
レベル1 - 2分、5分
レベル2 - 10分、20分、30分、40分、50分、60分
レベル3 - 15分、30分、60分、90分、120分
レベル4 - 20分、30分、60分、90分、120分
これをRAIDアレイ単位で設定します。